今日はプロレスの話です

 週刊プロレスの選手名鑑見てて思ったんだけど、ひと昔前と比べると団体の数、レスラーの数共にもの凄く増えてる。それは本当に”もの凄く”です。平成に入った頃はまだ日本の団体の数は両手で余るぐらいだったのに今じゃもうとてもとても。
 そもそも同じレスラーが別の団体では覆面被って違うリングネームで試合したりしてるから把握できるわけがない。道場がなかったり、リングと所属選手がなくて興行打つ度にいろんなとこから借りてやってる団体は果たして団体と呼んでいいのかって問題もあるし一言で言えばカオス状態。
 見るほうにとっては選択肢が増えたから良いことのように思えるけど土・日は興行がバッティングしたりして悩ましくもある。その調整のためにGPWAという組織が出来たのだが最近は目立った効果が表れていない。


 選手名鑑見てると知らない選手がたくさんいます。でも感心するのが日本のプロレス界はイキのいい若手が沢山育ってる点です。日本は少子化の方向に向かってて、またK-1総合格闘技、その他レジャーの多様化によってプロレスの人気は低迷してるにもかかわらず新しい人はどんどん入ってくるしデビューしてるし。昨日の大日大戦での宮本”ヤンキー”裕向と谷嵜なおきの絡みとか見てるとインディーシーンにおいても若手が育ってきてるのを感じます。新日、全日、ノアも定期的に若手が台頭する流れは変わってなくて業界の底上げに貢献してる。
 日本のプロレス界は実にしぶとい。全盛時の人気と現在の落ち込んだ状況を比較すると驚異の生命力と言える。衰退するどころか規模は拡大してますからね。でもそれが、一時期流行した言葉を借りるなら”市民権”獲得に結びついてないのが私の忸怩たる思いをする要因になってます。WWEのような巨大団体が日本にも生まれてほしい。


 結局伸びる人はどこにいても伸びるし、伸びない人は大きいところにいても伸びない。TAJIRIディック東郷、邪道、外道、TAKAみちのく等は小さなオフィス出身だけどメジャー級の人気と実力を手に入れた。反対にメジャー団体に何年も居てもダメな人はダメ。誰とは言いませんが。一人の人間が殻を破る瞬間ってとても輝いて見えます。それはプロレスもハロプロも一緒。私はその人間ドラマが見たくて両方見てるようなものです。これは一度ハマッたら途中で止めたくなくなる麻薬と同じ。2008年以降もこれまでと同じように感動と興奮を求めて二つを追っかけていきたいと思います。