プロレスリング・ノア中継

秋山準三沢光晴vs佐々木健介高山善廣
高山が2年ぶりの復帰を果たした。健介ファミリーは当初別の用事が入っていて家族でハワイに行く予定だったのが小橋の急病を聞いてキャンセルしてこの試合に出場した。解説席に北斗晶がいたのはそのため。


試合は高山がいきなり先発して三沢と対峙した。序盤はキックを武器に病み上がりを感じさせないファイトをしたが徐々にスタミナが切れて攻め込まれる時間が長くなった。それでもエルボーやキックで反撃して気持ちは見えた。健介と高山が小橋ばりの串刺しマシンガンチョップをやったシーンは涙モノ。きっと小橋に思いは届いただろう。高山のドロップキックのフォームはいささかも落ちてなかった。最後は三沢のエメラルドフロウジョンから秋山のリストクラッチエクスプロイダーにつなぐ豪華リレーで秋山が高山を下した。


試合後他の3選手が「よくやった」という感じで高山を労って、高山は反発するかと思ったけどそうしなかったのは脳梗塞という頭部の病気を患ってそこから回復した初戦の相手にガンガン攻撃してきてプロレス一流の歓迎の仕方をしてくれたからだと思う。ましてやエメラルドからリストクラッチエクスプロイダーなんて普通でもめったに見れない連係を自分にかけて倒してくれたその愛情を高山ほどのレスラーが分からないはずがない。負けたのに廊下に帰ってきた高山は清々しい顔していた。プロレスってやっぱり素晴らしい!