プロレスリング・ノア中継

6人タッグでKENTAが丸藤に仕掛け丸藤の持つGHCヘビーのベルトに挑戦する意思を表した。丸藤もこれを了解した。


高山善廣佐野巧真 vs 斎藤彰俊、KENTA
小橋建太本田多聞がベルトを返上し、GHCタッグ王座決定トーナメントとして行なわれたこの試合、KENTAは身長差をもろともせず高山に突っかかっていく。高山の重い一発にはスピードで対抗して速射砲のようなキックを全身にぶつけていく。佐野と斎藤は終盤まで目立つ場面が少ない。
KENTAは高山をキャプチュードで投げた。さすがに重かったのか形は崩れたがそれでもジュニア戦士がスーパーヘビーの高山を投げたのはスゴイの一言。
それでも高山は膝、佐野はソバットなどを使って徐々に追い込んでいく。特に高山がKENTAに放った逆さ吊り串刺しランニングニーは強烈だった。


終盤は斎藤が高山にラッシュを掛けてあわやの場面を作った。スイクルデス→デスパニッシュ→スイクルデスと繋いでデスブランドを狙ったところで佐野がカットに入り形勢逆転。最後は高山が斎藤にエベレストジャーマンで辛くも勝った。KENTAは体は小さいのにガンガン前に出て凄かった。斎藤は一時痩せたがまた戻してきたようだ。


三沢光晴 vs 村上和成(BML)
村上は試合開始を待たず三沢に殴りかかりコーナーで踏みつけを行う。その後もパンチを連打するが三沢がガードしない!しかもそれまでいっぱい顔面にパンチ食らってたのに平然とローキック一発で村上を崩してしまった。
村上はパンチ連打→腰投げのあとパウンドかと思ったらなんと普通に体固め。これはガッカリした。お客さんからも笑いが起きた。格闘技路線で行くのかプロレス路線で行くのかはっきりしないと中途半端になる。新日のマットで永田とやった試合は確かに良かった。しかし永田は打たれたらすぐ打ち返すタイプ。三沢のようにまず相手の技を受けるところからスタートするレスラー相手だと自分の手持ちカードを全部切った後途端に打つ手がなくなってしまう。タッグマッチならまだいい。タッチしてリセットしてまた暴れられるからだ。しかしシングルのときは自分の持ち技をどこで使うか、スタミナ配分をどうするかをよく考えて試合を組み立てないとこの試合の村上のように途中でピタッと動きが止まってしまう。村上には“顔芸”はいいからもっと打たれ強さと試合の組み立てを勉強しろと言いたい。今年見たプロレスの試合でワースト3に入るしょっぱい試合だった。あまりの不甲斐なさに腹が立った。


ちなみにフィニッシュはランニングエルボー3発→左右エルボー→ランニングエルボーで三沢の完勝。大技を出すまでもなかった。