プロレスリング・ノア中継

三沢光晴小川良成vs鈴木みのる、SUWA。
メインの絡みは三沢と鈴木で、三沢がエルボーで攻撃して鈴木がのらりくらりとかわす展開になった。鈴木みたいなタイプはプロレス界全体を見渡してもあまりいないが全日・ノア系には特にいない。その分だけ三沢・小川との絡みが注目された。SUWAはジュニア戦士だが身長は180cmあるのであまりそういう感じはしない。胸板へのチョップはヘビー級選手と同じぐらいの威力があった。中盤ジョン・ウーを三沢に命中させるが2発目を狙ったのが運のつき。2発目も当たりはしたが三沢は微妙にポイントをずらして逆に吹っ飛ばされた反動を利用して強烈なエルボーを叩き込んだ。あれは三沢らしい戦いの柔軟性が見えた瞬間だった。SUWAもよく粘ったものの最後は三沢のエメラルドフロウジョンに轟沈した。一見すると互角の展開に見えるけどSUWAが切り札のFFFを出したのに対して三沢はタイガードライバー'91、ダイビングボディプレス、フェースロック、タイガースープレックスホールド、小川が抱え式バックドロップホールド、チンクラッシャー→4の字ジャックナイフ式エビ固めの流れ、などの大技を出さずして終わったのを考えると実力差は歴然としてたと思う。


この試合で実は楽しみにしてたのが小川と鈴木の絡みだった。二人とも日本マット界屈指の策士でどんな展開になるんだろうと見てたらテクニシャン同士ではスイングしないとうすうす気づいてたのか特に激しいやり合いはなかった。鈴木は三沢に対して小ばかにするようなことを連発したが小川には妙におとなしかった。足掛け延髄斬り→ジャンピングバックドロップが綺麗に決まるなどむしろ小川の方がやや押してたぐらい。でもやっぱりこの2人がシングルで試合してもあまりいい試合にならないと思う。根拠は無いけどなんかそんな感じがする。