蹴06

ところで(何に対して?)、『蹴05』というのをご存知でしょうか?これはPUMAが主催してる男性芸能人フットサルリーグの大会名で、正式には『PUMA 蹴05 Musicians CUP』といいます。 去年は5月7日に開催され、ケツメイシ、FLOW、w-inds、氣志團などが出場して幕張イベントホールに6500人もの観客を動員しました。タレントの山下智久さんやファッションデザイナーのコシノジュンコさんも見に来てました。森山直太朗さんも試合に出ていいプレーを見せていたそうです。


去年の春頃から男性芸能人もフットサルの大会をやってるらしいというのは噂で聞いてましたが調べてみたらスポンサーはスフィアリーグガッタスなどにユニフォームを提供してるアディダスとスポーツグッズ市場を争っているPUMAで、出場してる選手、ゲスト等も知名度の高い人を揃えています。お客さんの数も3年がかりでやっと3〜4000人まで来たスフィアリーグに対して6500人も集めていてパッと見は豪華に見えます。


それでも今のところスフィアリーグほどのムーブメントになってないのは試合数が少なくて話題性が持続しないこと、w-indsと男性アイドル市場でバッティングしてるジャニーズ事務所と昨今のお笑いブームでメインターゲットの比重が若い女性になってきてる吉本興業が本格的にこの大会に参入してないからだと思われます。古くは明石家さんまさんのサッカーチーム『ザ・ミイラ』のように男性芸能人がサッカーをやる例は珍しくありません。とんねるず木梨憲武さん、芸能人女子フットサルから撤退したよしもとマラティニーコでかつて監督を務めていたDonDokoDon平畠さんナインティナイン、ペナルティなど人気とサッカー経験を持った人は沢山います。ジャニーズ事務所は若くて運動神経良い人が沢山居て、もう終わってしまいましたが『ひらめ筋GOLD』という番組でKUT-TUNがバレーボールをしたときはちゃんと形になっていてお客さんもかなりの人が来てて、私がそれまで全く彼らのことを知らなかったから余計にそう感じた部分もあるかもしれませんが彼らの身体能力と集客力に大変驚きました。


今は女性芸能人フットサル=スフィアリーグが先行してることもあって助かってますが、『蹴05』に出場したタレントに将来吉本興業ジャニーズ事務所をはじめ、知名度のある男性タレントがフットサルをやり始めてスフィアリーグのような本格的なリーグ戦をやり始めたらこれはスフィアリーグにとって相当な脅威になる可能性があります。下手したら「フットサルの大会は男性芸能人が先に始めてそれをハロプロがパクッた。」なんて誤った認識が広まることさえ考えられます。


ただ、現実的にはジャニーズ事務所吉本興業もケガはするし、芸能活動の時間は取られるし、売れっ子だからフットサルをやってる時間も無いし、他に儲かる仕事をいっぱい抱えてるし、儲けも出ないしってことを考えるとスフィアリーグに参戦してるチームのように熱心に取り組むとは考えにくいです。実際に吉本興業よしもとマラティニーコは当時ガッタスと1,2を争うほどの強豪チームだったにもかかわらずフットサルでは儲けが出ないという理由で撤退してしまいました。


今まで日本の芸能界で芸能人がここまで本気でフットサルに関わって仕事したことがなかったしフットサルで利益が出るなんて誰も考えたことなかったと思うけど、今後スフィアリーグが商業的に成功しておいしいと判断されたら男性芸能人フットサルも一気に大きくなるかもしれません。その時までに吉澤ひとみさん、辻希美さん、藤本美貴さんなど知名度のある人材を育てるか、元々知名度のある人をスフィアリーグに連れてくるというような努力をしてしっかりと防波堤を築いておく必要があるのではないでしょうか。


ちなみに今年は9月9日に幕張イベントホールで『蹴06』が開催されます。
詳しくは⇒http://www.puma-shu.com/