ワールドプロレスリング

太陽の天才児棚橋弘至vs”破壊凶獣”ジャイアント・バーナード。
7月17日にブロック・レスナーとのタイトルマッチを控える棚橋の前哨戦。保持していたU-30のベルトを返上しての挑戦だけにレスナー戦は絶対に落とせない。
序盤からバーナードのパワーに押される棚橋。プランチャスイシーダを放ったが受け止められてしまった。バーナードのようなパワーがある選手に上半身からぶつかっていく飛び技はタイミングを間違うと受けられて逆に危険になる。ミサイルキックのように足から行く技の方がその心配がなくて良い。
棚橋は流血して動きが鈍くなってしまった。昔解説の山崎一夫さんが言っていたけどプロレスラーは流血してもそんなにスタミナは落ちないらしい。それよりも、動きが鈍くなるのは目に血が入って見づらくなるから。しかも血液はドロっとしてるから目に入ると視界を確保するのが大変になると言っていたことがある。


バーナードは終盤ヘラクレスカッターを出したが左手のフックを離すのが早すぎてこれは形が不完全だった。
さらにリバーススプラッシュも出すがこれも当たりが浅かった。日本のロープはアメリカのより細いからバーナードの巨体だとやりにくそう。
一番危なかったのは雪崩式のパワースラム?ブレーンバスター?で投げられてすぐカバーされたシーン。体固めだから良かったが脚も固めて片エビ固めにされたら返せたかどうか。
棚橋のジャーマンは見事。さすがにあの大きな体にドラゴンはできなかった。
最後は横入り式エビ固め(=スクールボーイ)。スリングブレードでも3カウント奪えないとなるとあれしかなかった。
レスナー戦でも似たような展開になるのでは。棚橋が勝つとしたらスクールボーイ、逆さ押さえ込み、ジャパニーズレッグロールクラッチホールド、スモールパッケージホールドなどの丸め込み系の技で決着すると思う。外道クラッチレスナーの太い首には有効だろう。いかにバーディクトの体勢に入らせないかが大きなポイントになるのは言うまでもない。