『リボンの騎士 ザ･ミュージカル』が成功して良かったです。これまでもモーニング娘。の劇は面白かったと思いますよ。ちゃんと歌あり芝居あり、涙も笑いもアドリブもあって楽しませてきたと思います。でも内輪ネタがあってモーニング娘。を知ってる人じゃないと十分に楽しめなかったり、不満はあるけど娘。達は頑張ってるから大目に見てあげようという評価を下す人が結構いたんじゃないでしょうか。UFAと彼女達はできる限り一生懸命やってたと思いますが、そういう部分で甘えのようなものが全くなかったとは言い切れないのではと私は以前から感じていました。モーニング娘。のファン以外ちょっと厳しいなと。だからこのリボンの騎士も始まる前はあまり期待してなかったです。演出家の木村さんが熱心に指導して、宝塚の協力もあるから今までよりは良い作品になるだろうなという程度の軽い気持ちでした。
ところが公演が始まるといきなり好評価が大多数を占める状況になり驚きました。モーニング娘。は例年お芝居をやってますが今年ほど高い評価を得たのは初めてではないでしょうか。一般のお客さんも多かったようです。その評判は全体の芝居が成熟していく日を追うごとに高まっていき、小川麻琴ちゃんの卒業も相まって感動の千秋楽を迎えることができました。
箙かおるさんとマルシアさんの存在はすごく大きかったと思います。自分達（ハロプロの出演者）を遙かに上回る能力の人と共演したのは声の出し方一つにしてもとても勉強になったのでは。言葉は悪いけどこれでモーニング娘。を卒業しても潰しが利くようになったとも考えられます。モーニング娘。を辞めて「さあこれからどうする？」って
なったとき「箙さんのようになりたい。マルシアさんのようになりたい。」って思えたらその後の道は開けやすくなるんじゃないでしょうか。出演者にはガッタスのメンバーもいますがスフィアリーグには宇津木めぐみさん（TEAM dream）のような素晴らしいプレーヤーがいて、具体的な高い目標を追いかけて自分を高めていく点は同じものなので、その憧れに向かって行くとかそういうのはフットサルにおいても生かすことができると思います。
前にも書きましたが宝塚のようなレベルの高い人たちの全面協力があって、もし失敗したら当分ハロプロに大きな仕事は来ないだろうと思ってたし、下手したらグループ解散の致命傷にさえなりかねないと考えてたので成功して本当に良かったです。高橋愛さん、藤本美貴さんなどメンバーは軒並みタレントとしての評価が大きく上がったでしょう。これからのお芝居はもちろんそうですが、モーニング娘。は秋から始まるコンサートツアーでこのミュージカルで培った表現力や発声法を使ってどのようなパフォーマンスをしてくれるか自然と期待してしまいます。。
