日本敗退について

サッカーW杯で日本はブラジルに負けて1次リーグ敗退という結果に終わった。もしオーストラリア、クロアチアに勝って決勝トーナメントに進んだとしてもブラジルとのあの力の差を見せつけられたら遅かれ早かれ力尽きてたと考えざるを得ない。サッカーの試合で4点取られる、あるいは3点差つけられて負けるとはどういうことか。それは子ども扱いされたことにほかならない。しかもブラジルは一線級の選手を起用せずやや力を落としたオーダーでこの実力なのだ。到底日本が敵う相手でなかったことは悔しいが素直に認めねばなるまい。


例によってマスコミでは戦犯探しが始まっているようだがそんなものはおそらく永久に見つからないだろう。この選手に代えておけばとか、この弱点だけ埋めればとかそういう問題ではない。日本が1勝も挙げられなかったのは全体的に弱かったからだ。戦力及び精神力のタフさがワールドカップで戦うレベルに達していなかったと言ってもいい。1からではなく0から立て直さないと4年後もきっと同じ結果になるだろう。


ただ、救われるのは日本国民の関心の高さだ。午前3時半から午前5時の視聴率が関東地区は22.8%、関西地区は21.4%、名古屋地区は17.2%、北部九州地区は22.5%だった。*1今大会をテレビ観戦していつか自分が日本代表に入ってリベンジを果たそうと心に誓ったまだ見ぬユース選手は日本中にいっぱいいるはずだ。日本代表が得た様々な教訓が彼らに伝達されて強い日本にしてくれると私は信じてる。がっかりするのは昨日で終わりにしよう。今日からまた次の4年後のために我々は応援を始めようではないか。


ドイツまで行って応援した人、日本で見知らぬ人と一緒にスポーツバーやパブリックビューイングで日本代表にのどを枯らして声を送り続けた人、応援の仕方は様々だが日本の優勝を願って最後まで応援を続けた人々にはお疲れさまと言いたい。彼らの気持ちは選手に届いてきっと力になったはずだ。南アフリカ大会では私は皆と格別な喜びを味わいたいと思う。

*1:試合後半の視聴率は26日に発表される。