アパッチプロレス軍結成3周年記念興行観戦記

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昨日見てきたのはこの団体だったのです。と、言ってもプロレスファンじゃないと知るわけないか^_^; チケット買ってなかったけど対戦カードと出場選手を見て「これは絶対満員にならない」と判断し、土曜日の深夜に行くのを決めて一夜明けたら後楽園ホールにレッツゴー。後楽園ホールには勝手知ったるなんとやらでしょっちゅう行ってるから当日券を華麗に買って観戦してきました。


【第1試合 シングルマッチ20分1本勝負】 ジ・ウィンガー vs 橋本友彦
橋本は183cm、120kgの堂々の体格でデカイ。ジュニアのウィンガーが飛び技で攻め、橋本はタックルやラリアットで対抗する展開。ウィンガーは変形足4の字からSTFに移行する技を見せて場内をどよめかせた。ウィンガーは粘ったが6分12秒橋本のXCT(力皇の無双に似てる)で決着。
ウィンガーは「お前強すぎるじゃねえか。俺は本名岡野隆志(おかのたかし)だから俺もたかし軍団に入れてくれ。」とアピール。橋本も了承した模様。


【第2試合 タッグマッチ30分1本勝負】 新宿鮫山縣優 vs そのまんまMIYAWAKIトカレフ佐野
新宿鮫は元ボクサーでSPWF時代は大角比呂詩の名でリングに上がってた。山縣(女子)とMIYAWAKITAKAみちのくKAIENTAI-DOJO出身、佐野は巷で噂のメカマミーの正体。
試合前のマイクパフォーマンスが長くて退屈だった。新宿鮫の「パーティ?ん?パーリー?(←無駄に発音良く)」にMIYAWAKIが「欧米かよ!」と突っ込んだがスベッてお客さん「エエエエエエエ!」。そこは「よ」はいらなかった。
佐野がなぜか新宿鮫のストレートパーマに興味津々で「このストパー野郎!」などと言いながらボディスラムで投げたり髪の毛かきむしったりして弄ってた。山縣選手は関係者っぽい女性5人組の人たちから盛んに声援をもらってた。
試合は7分20秒新宿鮫ムーンサルトプレスに続いて山縣のデスバレーボムが佐野に決まりピン。
試合後のマイクでもMIYAWAKIはスベリまくりで新宿鮫にキツイ言葉を言われてしまった。


【第3試合 タッグマッチ30分1本勝負】 マンモス佐々木GENTARO vs 関本大介、Hi69
この中に入るとマンモスの大きさは際立つ。先日のシングル戦でマンモスに負けて悔しさが残る関本がマンモスにつっかかっていく。GENTAROとHi69はタイプが似てるせいか激しいやり合いがあった。関本がマッモスを引っこ抜きジャーマンで投げ、すかさずマンモスはラリアットで反撃したシーンは盛り上がった。試合中盤からGENTAROのローンバトルになって苦しかったが最後は16分14秒後方回転エビ固め→外道クラッチでHi69を下した。結構面白かった。


【第4試合 WEWタッグ選手権試合 スクランブルバンクハウスラダーデスマッチ 60分1本勝負】
佐々木貴BBH(王者組) vs 葛西純本間朋晃

BBHとはバッドボーイ非道のこと。本間は全日を辞めて久しぶりのデスマッチ復帰。勘が鈍ったのか序盤から王者組にいいようにやられてあっという間に大流血してしまう。先にレフェリー公認凶器の有刺鉄線バットを持ったのはBBH。葛西も流血。本間はメジャー全日本にいたからか体つきが良い。大きく見える。貴とBBHは挑戦者チームを徹底的に痛ぶる。BBHはフォークか何かを持ってて血が滝のように流れる額に容赦なく突き刺していく。
実は自分の席のすぐ近くで小学校1〜2年ぐらいの女の子が父親と一緒に観戦しててそれまで普通に見てたのに血を見るのは恐いのか下を見たり父親にしがみつきながら見てた。でも全試合が終わる頃には慣れたのか声援飛ばしたり親指を下に向けてブーイングしたりしてた。
本間はラダーのステップとステップの間に貴の足を挟んで動けなくした状態でドラゴンスクリューをかける荒業を披露。あれは危険すぎる。
葛西はBBHにラダーを利用した不知火を放つ。最後は20分22秒パールハーバースプラッシュがBBHに決まって王座奪取に成功。ベビーが勝って女の子も大喜び。


セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負】 黒田哲広 vs 越中詩郎
黒田は奇襲攻撃をかけるがすぐに形勢逆転。越中が場外戦でペースを取り戻す。黒田はラリアット、哲っちゃんカッターなど持てる技は全て出したと思う。最近使い始めたキックもガンガンぶつけていく。観客に後押しされたのか中盤はノリノリで攻撃を加えた。しかしそれでも3カウントを許さないのがメジャーの意地か。黒田の技を受けきった挙句最後は13分45秒ダイビングヒップアタック→ランニングヒップアタック→パワーボム越中が快勝した。黒田の調子は決して悪くなかった。自分の目の前で乱闘したとき表情とか肌のツヤを見たけどイイ感じだった。でも勝てないのはやはりメジャーとインディーの練習量とか普段の心構えの差なのかなと思った。越中はまだ8割ぐらいの力しか出していないのでは。


【メインイベント WEWヘビー級王者決定戦 ストリートファイト有刺鉄線バリケードマットチェーンデスマッチ 時間無制限1本勝負】
 
金村キンタロー vs 真壁刀義
金村がOFFSPRINGの『COME OUT AND PLAY』で入場してブリブラダンスで踊ったときはあまりのカッコ良さに感動した。一方の真壁には場内大ブーイング。真壁は181cm、110kgだからそんなに大きいわけではないけど肉のつき方がインディーの選手とは違っていてものすごく頑丈で大きな体に見えた。
開始直後金村が突進するが真壁はスピアーで迎撃。金村の体が宙に浮いた。金村は得意のデスマッチのリングに真壁を引きずり出したが真壁はデスマッチを起用にこなして優勢に進める。金村は試合中盤で早くも爆YAMAスペシャルを出した。カウントは2。仕掛けの早さが気になった。焦ってしまったのだろうか。
惜しかったのは真壁をテーブルに載せてコーナーポストからのボディプレスを狙ったシーン。飛び降りる寸前に真壁がしたからチェーンを引っぱったため転落してしまった。
それでも金村はコーナーに立てかけた有刺鉄線ボードに真壁をぶち当てることに成功して勝機を窺うが真壁はファイアーマンズキャリーの体勢から有刺鉄線ボードに2度叩きつけて金村を追い込む。
この試合一番盛り上がったのが真壁がラリアットで突進してきたところを逆さ押さえ込みで切り返した場面。カウント2.9でギリギリで返した。これがもしミスター雁之助で雁之助クラッチで切り返していたらどうだったか。
最後は14分40秒真壁の強烈なラリアットに金村は沈んだ。真壁が新王者。


真壁は越中の他にもう一人連れてくると発言。また、次戦うときはお前らがルールを決めろ、それでも俺らは勝つと余裕の挑発。結果この日、対メジャー2連敗になったアパッチのリーダー金村は「本当は今日勝ってボス(故・冬木弘道)の曲をかけたかったけどできなくなってすみません。」と。黒田も頭を下げてファンに謝った。「メジャー新日本はブロック・レスナーに逃げられてそのままだけど俺らは獲られたもんは獲り返す。それがボスの教えてくれたことでこれがスーパーインディーのやり方だ。応援してくれ。これから新日本が大阪であるから乗り込むぞ。」というようなことを言っていた。最後は観客全員とブリブラダンスをしてお開き。


後楽園ホールの入り口で選手の出待ちをしてたら金村がユニフォームのままトランクをひきずって足早に去っていったからどうやら本当に新日に殴りこみかけたようだ。



試合で使われた有刺鉄線ボード。



アップ。触ってみたら痛かった(当たり前だけど)。



コーナーポストとマット。