2ndステージの感想その2 TEAM dreamの躍進とASAI RED ROSEの転落

この大会一番観客の印象に残ったのはなんといってもTEAM dreamの宇津木選手でしょう。実力はスフィアリーガーでNO.1と言っても過言じゃないと思います。その経歴から、戦前からモンスター級と考えられていましたがその予想に違わぬ活躍をしましたね。緊張してなかったらしいし存在自体が反則攻撃みたいな感じの選手出てきました。


最初1回戦のカードが決まった時、一番の好カードだと思ったのが第2試合のASAI RED ROSETEAM dreamでした。ASAI RED ROSEはギリギリでリザーブリーグ行きを免れスフィアリーグ入りしたのに1stステージでガッタスを破って準優勝したチームで、2stステージでも活躍が期待されていたにもかかわらず宇津木選手という強力補強に成功したTEAM dreamがいきなりASAIに勝負を挑んで勝ってしまいました。スフィアリーグのスポットライト・ガールズのインタビューを見たら分かるけど彼女も結構苦労してるんですよね。断トツのエリートコースだけを歩いてきたわけじゃない部分が他の選手に共感させるものを生ませて早くチームに溶け込んだ要因になったんじゃないでしょうか。そこに高本彩選手という爆弾娘が導火線になって一気にチーム躍進に繋がった気がします。


一方でASAI RED ROSEリザーブリーグ落ちはまさかの結果でした。従来山口百恵選手頼みと考えられていたASAIが前回予想外の組織的なプレーを見せてガッタスを撃破したわけですが、今回は宇津木選手にいいようにかき回されてしまった感があります。前の大会で優勝にあと一歩という戦績を残していたからこの大会前はリザーブリーグ落ちするなんて夢にも思ってなかったんじゃないでしょうか。打倒ガッタスカレッツァを命題にするんじゃなくて一度よく足元を見なおして山口選手以外の総合力の向上に力を入れる必要があるようです。


一人強い選手が入っただけで大きく変わってしまうのはそれだけまだスフィアリーグ全体のレベルが発展途上であるのを如実に表してると思います。助っ人がチームとスフィアリーグ全体に及ぼす影響はスフィアリーグサポーターの大きな研究テーマの一つです。


なんかタイトルが『カノッサの屈辱』みたいだな。