ファンとの距離

先日AKB48の握手会でメンバーが襲われる事件がありました。ハロプロも頻繁に握手会を行なってるので決して他人事とは思えません。幸いメンバー、スタッフ共に命に別状はなく回復に向かってるとのことでそれだけは本当に良かったと思います。


事件を受けて多くのアイドルグループが握手会を取りやめるなかアップフロントは継続を発表し、Berryz工房のイベントではスタッフの増員や荷物を預けるなど警備を強化して無事に終了させたもよう。ただ、警備っていうのは常に減点法でしか評価できなくて厳重にしたから何も起きなかったのか、これまで通りでも何も起きなかったのかは誰にも分からずそのやり方がベストなのかベターなのか永久について回る問題なんですよね。ある程度事件の発生率を下げられたり、何か起きたとき被害を小さくできるのは想像ついても何かが起きてからじゃないと動けない、つまり後手でしかその場の警備力を発揮できない点はどうやっても同じなわけでそこが最も難しいところです。


”ファンを信頼してるけどまだ事件の余韻が残ってるし対応策を検討したいので念のため握手会をやらない”が現状一番多い。無難な対応と言えます。本当は”ファンを信頼してるからやる”が嬉しい。
”ファンを信頼してないからやらない”は悲しい。
”ファンを信頼してないけど金儲けのためメンバーが危険にさらされるのも厭わずやる”は最低。
でも今回のようにファンでもない人に来られたらどうにもなんないのですが・・・。


「誰でも良かった」は嘘だと思う。そう言う捕まった犯人が自衛隊の基地に入ろうとしたとか警察官の集団に殴り掛かったとかヤクザに喧嘩売ったなんて話聞いたことないですから。弱い相手を狙ったに違いありません。


握手会は憧れの人の近くに行けるという本当はすごく楽しい場。迷惑行為をするたった一人のせいでファンとタレントの絆にひびが入ってしまうのはもったいない。この事件から得た教訓を生かさないと流れた血が無駄になってしまいます。握手会のあり方を見直して再発防止に努めてほしいと思います。